一閑張り

母が一閑張りに凝っているので、私も材料を分けてもらって作ってみました。

上が「サンマイ崩れ」と「人生・相談」の篭で、下がしなこ篭。
日に当ててるうちに塗った柿渋の色がだんだん濃くなって行くそうで、楽しみ。


一閑張りのもともとは、使い古しの竹篭の補修に使い古しの和紙を貼るものなのだそうですが、使い古した篭も和紙も手元に無いので、新品の安い篭に新品の和紙を貼り貼り……。
私は自分の絵を刷った和紙を使いましたが、母とそのお仲間は骨董市で古文書を買い込んできたり、商売をやってるお宅では古い台帳を引っ張り出してきたり、古いお手紙を発掘してきたりしては、どんどん破いてどんどん貼っているのだそうです。
パワフルでいいなあと思う反面、これ破いちゃっていいの?と思う物も結構あったり。大学で史学をやっていた先輩に話してみたら、「やめてー!貴重な学術的資料が!」って言うので、「今こうしている瞬間にも、日本中の有閑おばちゃんたちがビリビリペタペタとやってるんですよ……」なんて言いながら飲みました。