豆本展と思いつき

capsule books〜効く豆本展〜」へ行ってきました。

飾って楽しむタイプの物から、読み物として面白い物、遊びを盛り込んだ物など、バリエーション豊かで見ごたえがあって面白かったです。写真は、購入した本(薬袋入り)と、貰った本。tamaxさんの作品は、いつも安定してるなあ。
(このブログを見て行って下さった方もいらしたそうで、どうもありがとうございます。)


撤収後の飲みでは、「豆本の醍醐味ってなんだろう」なんて話をしました。
私が今回らくがきして感じた豆本の良さは、「紙面が簡単に埋まるところ」で、手軽にちょこちょこっと作れるのは魅力的。でもそうではなくて、完成品になった時の「この小ささの必然性」を考えると、案外難しいものですね。別に大きな本でアルファベットブックをやってもいいのだし、むしろその方が読みやすいし。
じゃあもし自分で豆本展示をやるとしたら、どうするだろう?
私なら、このアルファベットブックが丁度いいサイズの人間を作るかなあ。親指姫みたいな小人の女の子が、これを読んでたらかわいいんじゃないかなー。
で、小人の為の小さな本を、大きな人間(我々)が読ませてもらってる絵面の展示に出来たら、面白いかも。
どうせなら展示会全体を「小人の為の本」っていうテーマにしてしまって、ディスプレイ用に小人も立体で作って、ひとつひとつの本を小人が読んでる様子を見せられたらいいな。立体は自力でがんばるか、誰かに頼むか……。
しかしこれだと、ヒデトさんの「本は豆サイズだけど、同梱の薬は1/1サイズ」のような作品は排除されちゃうのかも……。
そしてよくよく考えると、これって豆本古来のド定番、ドールハウス用の本ですよね。今更かなあ……。
無意味な小ささを楽しむ向きには、必然性を作るのはかえってつまらないかも……。
うーん、やっぱり豆本は案外難しいです。