西部劇とモリコーネ
テレビを点けたら偶然サム・ペキンパーの西部劇『ワイルドバンチ』をやっていて、観てるうちに、マカロニウエスタンのあのテンションの上がる音楽をiTunesのライブラリに混ぜたくなって、iTunes Storeへ。
私の知ってる好きな曲は大体全部エンニオ・モリコーネ作なので、モリコーネの膨大な曲の中から『続・夕陽のガンマン』から3曲、『夕陽のギャングたち』の大好きな曲2曲と、これもほのぼのと好きな『ガンマン大連合』のテーマ曲を検索して、買う。1曲150円!便利だなあ。
ここ↓から抜いて買いました。
- アーティスト: Ennio Morricone
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- 発売日: 2006/02/13
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The Good, the Bad and the Ugly
- アーティスト: Ennio Morricone
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Spaghetti Westerns, Volume Three (Film Score Compilation)
- アーティスト: Various Artists
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マカロニウエスタンといえば、数年前に観たスペイン映画『マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾』がとても好きでした。
スペイン南部の荒野の真ん中に日光江戸村ならぬスペインウエスタン村があって、マカロニウエスタン全盛の頃には撮影所として賑わっていたけれど、今では寂れきった場末の観光施設に成り下がっている。主人公はここの管理者で、昔クリント・イーストウッドと共演した事があるというのが唯一の自慢の老いぼれたスタントマン。
時代に取り残されたこのウエスタン村が、遂に取り壊される事になって……、というお話。
一緒に観に行ったまぐさんが「なんでイタリア人が(しかも)スペインで西部劇を撮るのよ?」と言ってたけど、ほんとにほんとにそうだよね〜〜〜。主人公の老スタントマンはウエスタン村に住み着いていて、昼も夜もガンマンの格好をしているのだけど、そもそもは開拓時代のアメリカ西部に本物のガンマンがいて、それをハリウッドの役者が演じているいわば偽者が西部劇の「ガンマン」で、更にそれのイタリア製偽物であるマカロニウエスタン役者の、更に代役のスペイン人でしかなくて、それが可笑しくて哀しい。
偽物の偽者の偽者、その上時代遅れの老いた男が、時空や文化を飛び越えて、本物の「ガンマン」になる時が来た!
物悲しくて情けなくて可笑しくて、でも熱い映画です。
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好きな西部劇もうひとつ。
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『真昼の死闘』はクリント・イーストウッド主演の男臭い西部劇……と思わせて、アウトローと聖職者の(ちょっと孫悟空と三蔵法師みたいな?)珍道中ラブコメ。原題は『Two Mules for Sister Sara』。ラバに乗ってトコトコ歩くシスター・サラ(シャーリー・マクレーン)が超キュートで、そのお供をする羽目になったイーストウッド(2頭目のラバ(笑))もかわいいです。
(これも音楽:モリコーネだった。)